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あくたの死に際 彼女がうざいのは本当なのか?黒田の彼女ミライの評判について解説!

しりたイルカ
しりたイルカ
『あくたの死に際』って作品が生々しくって面白いんだよね! だけど「彼女がうざい」って評判も聞くんだけど、一体どういうこと?
ひつじ
ひつじ
主人公・黒田の彼女「ミライ」のことだね……。小説家を目指す黒田に対して、夢を否定するような言動をしてるから”うざい”っていわれているみたいだよ。

『あくたの死に際』は、主人公・黒田が小説家を目指す漫画。「創作者ならではの苦悩が生々しい!」「リアルな心情描写に引き込まれる!」などといった評価を受けて注目されています。

一方で「彼女の存在がうざい」という評判も耳にすることもあります。

「実際、彼女はどんなところがうざいの?」「そもそも本当にうざいキャラなの?」と気になっている方もいるんじゃないでしょうか。

今回は『あくたの死に際』についての「彼女がうざい」という評判が本当かどうか解説するとともに、あらすじや登場人物についても紹介していきます!

この記事でわかること
  • 主人公黒田の彼女がうざいといわれる理由
  • 「彼女がうざいという」意見以外もある
  • あくたの死に際あらすじ

あくたの死に際 彼女がうざいといわれる理由は?


主人公・黒田の彼女「ミライ」がうざいといわれているのは、主人公を追い詰めるような言動が原因のようです。

読者の反応の中で、ミライがうざがられている原因が大きく分けて3つ見られました。

彼女のミライがうざがられる3つの理由
  • 恋人の夢に寄り添おうとしない
  • うつ病の黒田を追い詰めるような発言
  • 黒田が完成させた作品のデータを消してしまう

恋人の夢に寄り添おうとしない

「もしかして(小説家に)ずっと憧れていたの?」

「いいんじゃない? 小説書いて遊ぶのも」

あくたの死に際|ミライの発言

本気で小説を書きあげようとしている黒田に対して、どこか軽んじるような発言を繰り返すミライ。

恋人である黒田に、一刻も早く会社に復帰してほしいという想いがつよすぎて、ミライの発言からは黒田の夢を応援してあげるような様子は一切感じられません。

このように黒田の夢に否定的な態度によって、ミライは読者から「正しく立派で会社勤めのエリートな黒田さんだけが好きなんだろう」と評されていました。

しりたイルカ
しりたイルカ
確かに読んでみると、ミライは黒田の夢を応援してくれてる感じはしないよね……。

ひつじ
ひつじ
そうだね。ただこの部分については、「ミライの気持ちもわかるかも……」って意見も結構多いんだよ。むしろ残りふたつの言動が、「彼女がうざい」って意見の原因としては大きいかもしれないね。

うつ病の黒田を追い詰めるような発言

ミライの言動の中で、多くのひとが言及していたのが、うつ病のひとに対する接し方でした。

「マコトなら大丈夫!絶対にまた会社に行けるようになる…一緒に頑張ろう?」

あくたの死に際|ミライの発言

一見すると、休職中の恋人を励ましてくれる、いい彼女のようにも見えますよね。

けれどこうした応援の言葉や、オムライスに「ふぁいと!」と書くといった行動に対して、多くの読者から「鬱に関しては悪化させる存在になりそうなタイプ」「鬱病で休職して日中の罪悪感、身近な人間からの”圧”…本当にしんどいんだよ」といったコメントが寄せられていました。

実際、心の病をわずらっているひとに対してかける言葉は難しいものです。

「早く会社に復帰しなくちゃいけない」「まわりに迷惑をかけているのが申し訳ない」といちばん思っているのが黒田本人です。そんな黒田に向けてプレッシャーになるようなことを言いつづけるミライが、読者にとっては「うざい」と感じられたのかもしれませんね。

しりたイルカ
しりたイルカ
これはけっこうわかるな~~。しんどい時にがんばれ! とかいつできるの? とか、言われるの、余計につらくなっちゃうよね……。

黒田の完成させた作品のデータを消してしまう

彼女のミライの行動の中でいちばん非難が大きかったのが、小説のデータを消してしまったことでしょう。

黒田は賞の募集期限ぎりぎりになってようやく、渾身の作品『才鬼』を書き上げます。

しかし、仮眠から起きて『才鬼』を提出しようとしたときに、ミライがパソコンをフリーズさせて、作品のデータを壊してしまったのです!

しりたイルカ
しりたイルカ
これはさすがに許せないよ!

ひつじ
ひつじ
このシーンは本当に衝撃を受けたよね……読んでるだけで怒りがこみあげてきたもん。実際、読者の反応も非難の嵐って感じだし。

故意かどうかは明示されていませんが、勝手にパソコンを弄ってデータを使えなくしてしまったミライに対して、非難の意見が多く集まりました。

「趣味でも仕事でも作業してる他人のPCにいい年した大人が勝手に触るな」

「人として最低」

「小説書いてて何字でもデータ飛んだらきついのに4万字飛ぶのはエグすぎる」

など、読者それぞれの言葉で怒りのコメントが数多く残っています。

なにか創作をしているひとは特に共感できるでしょうが、努力の結晶である自分の作品が消し飛んでしまったなんて、想像するだけでも頭を殴られたような衝撃を感じちゃいますよね。

黒田の書き上げたデータを消してしまうというミライの行動は、彼女が「うざい」と言われてしまう最大の理由だと言えそうです。

あくたの死に際 彼女の気持ちを理解する声も


黒田の彼女「ミライ」の言動について、理解を示す意見もいくつか見つけることができました。

「彼女の気持ちもわかる……!」という意見について多かったのが、次の2点です。

彼女のミライに理解を示す意見2つ
  • 結婚を考える女性なら現実主義になるのは当然
  • うつ病のひとを支える側も大変

結婚を考える女性なら現実主義になるのは当然

黒田の夢を応援できないミライに賛同する声として見かけたのが、「結婚を考えている女性ならふつうじゃない?」というものでした。

「彼女の年齢によっては、彼が大手から鬱でドロップして文芸大賞とか見てたら結婚ねえし今までの時間返せって思っても仕方ないかも」

「鬱で休職中の恋人が2日も連絡取れず急に小説書きだしたら何してんの!?ってなるから変に責められん」

黒田とミライは、お互いにそろそろ結婚を意識する年齢でもあり、黒田自身も「うちもそろそろ…」と結婚についても考えていました。

そんな関係の恋人がいきなりうつ病、休職、さらには小説家になると言い出したら、確かに戸惑ってしまうひとがほとんどかもしれませんよね。

現実的な考えから見れば、ミライの反応はまっとうなものともいえるでしょう。

うつ病のひとを支える側も大変

ミライが休職中の黒田にかける言葉については否定的な意見も多い一方で、支える側のつらさに理解を示す声も見られました。

「ご飯作って生活の面倒見ているだろう彼女を安易に悪者にしないでほしい…」

「会社に行けない人間に寄り添って世話するのは並大抵のことじゃない」

など、(寄り添い方に賛否はあるものの)うつ病になってしまった黒田を支えているミライを擁護する意見もあるようです。

 

あくたの死に際 あらすじ


『あくたの死に際』は、心を病んでしまった主人公・黒田が、自分の中の情熱と向き合って小説家を目指すお話です。

黒田マコトは大手企業に勤めるサラリーマン。周囲からの評判も厚く、「優秀な社員」として頼りにもされています。そろそろ結婚を考えている彼女もいて、まさしく順風満帆な人生を送っていました。

けれど、ある日突然、黒田は会社への行きかたが分からなくなってしまいます。

日常の中で小さな違和感を積み重ねてきた黒田は、うつ病になってしまったのです。

休職期間中、黒田は大学時代に所属していた文芸部の後輩 黄泉野 と再会します。いまや売れっ子作家となった黄泉野に触発されて、創作に対する情熱を思い出した黒田は、小説家を目指しはじめることになります。

『あくたの死に際』の面白さは、現実と夢の愛での葛藤がリアルで生々しいところなんだよね!

うんうん、特に絵でも小説でも、創作に手を出したことのある人にはめちゃくちゃ刺さるテーマの作品だと思うな!

まとめ


『あくたの死に際』の主人公・黒田の「彼女がうざい」という意見には様々な意見が寄せられていました。

彼女に対する評価はどの視点や立場から見るかによってかなり大きく変わってくるようです。

彼女がうざい派の意見
  • 恋人の夢を応援してくれないところがうざい
  • うつ病のひとにかけるプレッシャーがキツい
  • ようやく書き上げた小説のデータを壊してしまったことが許せない!
彼女の気持ちもわかる派の意見
  • うつ病の人間を支えるのも大変
  • 結婚を考える年齢なら、彼氏の突然の夢を応援できないのは仕方ない
  • 黒田の彼女ミライは、あくまでも現実主義者として描かれています。

夢を追いかけて小説家になろうとする黒田を否定して、一般的な社会に引き戻そうとする姿勢は、創作に触れたことのあるひとや、夢を追いかけている読者にはうざく感じられてしまうのかも。

一方で、現実的な考え方を重視する読者からは、ミライの考え方や態度に理解できるところもあるようです。

しりたイルカ
しりたイルカ
立場や考えによって、彼女をうざく感じるかどうかは変わってくるのかもしれないね……